LIFEHACK STREET 小山龍介ブログ

小山龍介公式ブログ

イノベーション

泊まれる公園「INN THE PARK」の可能性

2017年に沼津にできた「INN THE PARK」という、公園内に宿泊できる施設。もともと少年自然の家だったところをリノベーションしたもの。R不動産などを手がけてきた馬場正尊さんのOpen Aが手がけている目玉は、すでにあった宿泊棟に加えて設置された、公園の中…

未来が持つ不確定性

この記事の続きです。 www.lifehack-street.com たとえば2000万画素が4000万画素にあがったとき、その技術がどこまで価値を持つのかは、実は不明瞭だ。その「価値」とは、未来に実現するものであり、その時点での価値はあくまで予測でしかない。ファイナンス…

技術を価値に変え、その先の意味を問う

研究所からビジネスモデルの研修を依頼されることが多い。技術のままでは価値にならない。価値に変えるためにビジネスモデルをベースに教えて欲しいという依頼である。 技術は、そのままで技術である。しかし、価値は他者が認めなければ価値にならない。他者…

バリュークリエイションからセンスメーキングへ

アートの営みは、一見無意味なものに意味を見出していくセンスメーキングにある。その意味には、価格はつかない。便益で測ることができないからだ。一方、価値をつくりだす作業は、その価値に見合った価格が想定できる。費用対効果を測ることができる作業だ…

八百万の神モデルのブランド構築プロセス

昨日は「日本遺産ブランド推進事業」委託業務の提案書の提出日。こうした提案をつくる手順を振り返ってみた。(ここで書くことは団体の総意ではなく、個人的な見解であることを付記しておきたい。) 「ブランド推進」と名付けられた意味 今回のブランド推進…

「知るカフェ」にみる、リアルな場でのマッチングビジネスモデル

知るカフェは、企業と学生のマッチングの場として機能している。特徴的なのは、その資金を企業からの協賛金でまかなっていて学生は無料でコーヒーやジュースを飲めることにある。 有名大近辺に続々出店「大学生は無料」カフェが儲かる仕組み | 消費インサイ…

ビジネススクールの入学資格

今日は、名古屋商科大学ビジネススクールの入試で面接。おかげさまで入学希望者も多く、年々、コンペティティブに。学生を集めるのに苦労しているビジネススクールが多い中で、本当にありがたい。(注:これから書くことは、個々の受験生の面接内容とはまっ…

新規事業の三つの文脈

新規事業を立ち上げるには、三つの文脈が重なる必要がある。 ひとつは、社会における大義である。マーケットニーズを含め、なぜその事業が求められているかという理由である。 ふたつめは、その事業に取り組む、個人的理由である。その理由が曖昧なままだと…

起業は受動的である

ご縁があって、郡山でビジネスモデルブラッシュアップ講座を実施している。 「既成概念にとらわれない発想力を身につけよう!」 「ワールドカフェ手法による共創を体験しよう!」 「バリュープロポジション・キャンバスを描いてみよう!」 「ビジネスモデル…

ビオトープに起こる共創の原理と与贈循環

オカムラの新しいオープンイノベーションのための場所「OPEN INNOVATION BIOTOPE”Sea”」。そのオープニングイベントにビデオレターで出演しました。今回、オールロケです(笑)。 OPEN INNOVATION BIOTOPE “Sea”|オカムラがこれからの「はたらく」を描く実…

和民に必要なのは、キラーコンテンツとなる料理

去年、ビジネススクールとの学生との懇親会で和民に行ったけれど、同じような感想。これでは厳しい。記事にもあるとおり、写真と実際の料理が違う経験もした。 今のやり方を続けると、ワタミの浮上はない | 外食 | 東洋経済オンラインtoyokeizai.net それから…

Amazon vs. 取次の戦いは、Amazonに軍配があがる

特定の出版社から、Amazonが直接、書籍を調達する動きがある。 アマゾンと角川、取次「中抜き」の差別化 アマゾンがケンカで見せつけた「強かさ」 - ビジネスジャーナル/Business Journal | ビジネスの本音に迫るbiz-journal.jp 記事の中でも触れられている…

女性のアイデンティティと矛盾しないリーダー像

彼女たちが進んでリーダーとなるためには、家庭などと両立可能な労働条件を整えるだけでなく、これまでのアイデンティティと矛盾しないリーダー像を持てるようなきっかけが必要なのです。 これほんと重要ですね。リーダーシップのありかたは、百人いれば百通…

karafuruの黒田さんの視点は、これからの日本の伝統工芸に欠かせない

太平洋・島サミットの参加国の首脳夫人に向けた「夫人プログラム」。きもの乃館で行われたイベントでの最後のプレゼントを、karafuruの黒田さんに製作していただきました。記事の中でも触れられている歌舞伎の新規事業でご一緒したご縁です。 歌舞伎のプロジ…

企業内でデザイン思考を実践するために、不可欠なプロセス

d.schoolの提唱するデザイン思考プロセスである、観察から共感、アイディエーション、プロトタイピング、テストの流れについては、実行は可能です。実際に、コンサルタントがついて実行している例も多いと思います。しかし、それが実際のビジネスとして立ち…

イノベーションを生み出す3つのプロセス

イノベーションを生み出すためには、3つのプロセスが必要になる。その業界を構造化して把握する分析的なアプローチは欠かせないが、それだけではイノベーションは起こせない。そこにアート的なアプローチが必要になる。 アートは、常識に揺さぶりをかける営…

デザイン会社と連携する次世代コンサルティングに求められる即興性

ブルームコンセプトでは、ずいぶん前からデザイン会社と連携したコンサルティングを行っている。商品アイデアがでてきたら、すぐにデザイナーにラフスケッチを描いてもらい、ダミーでも商品を作ってしまう。事業アイデアが出てきたら、すぐにロゴをつくって…

SONYのLife Space UXがどんどんかたちになってきてる!

SONYのものづくりのすごさっていうのは、ポケットサイズのトランジスタラジオからウォークマン、パスポートサイズのハンディカムに至るまでの小型持ち歩きのコンセプト主導の商品開発に会ったと思う。 Life Space UXも、そうしたコンセプト主導の商品開発の…

総合広告代理店の役割は、直接の因果ではなく縁起のマネジメントにある

先日、紺野先生と電通の田中宏和さんとの対談を行ったのですが、その記事が掲載されました。今回は字数も多く、二回に分けての掲載となりました。 未来をハックする、逸脱と贈与と名前の話。(前編) - 電通報dentsu-ho.com このなかで、あらためて広告代理…

再開発で大崎駅周辺が様変わり!

久々に大崎駅で降りたら、景色がすっかり変わっていて、ビックリ。この先の御殿山小学校も、モダンに変わってます。こうして東京は脱皮を繰り返すんですね。

ノート開発、手応えあり!

今、ある文具メーカーさんとノートの開発を進めているんですが、今日、しっかりとした手応えを感じました! ノートの仕様もかなりまとまってきて、できたら年内発売という感じです。情報解禁になったらまた告知しますね。 それにしても、商品開発って面白い…

オカムラのオープンイノベーションビオトープのもつ3つの可能性

5/25に登壇することになった「SEA DAY 00」。ここでは、岡村製作所が立ち上げたオープンイノベーションビオトープ「Sea」を会場に、これからのイノベーションのあり方を発見していくことになる。 ビオトープとは生物群集の生息空間を示す言葉。単一ではなく…

研修センターにおけるラウンジの意味

今日は湘南にあるIHIさんの新しい研修センターでのお仕事。まだ新築の匂いがします(笑)。でもタクシーの運転手さんは、住所を言わずともちゃんと場所を知ってましたね。さすが!この研修センター、素晴らしい景色もさることながら、贅沢に配置された交流の…

目的はビジネスモデルそのものではなく、顧客価値の設計にある

建築との比喩で言えば、設計で重要となるのは建物そのものだけでなく、そこでどのような生活や活動が行われるかという点にあります。建物はあくまで箱であり、その箱のなかで活動する人こそが主人公であり、設計とは、そこで起こるドラマの設計なのです。 ビ…

A Mobile-Payment Innovation by Apple

An article stating that Apple is planning on expanding their mobile payment system was published on the Wall Street Journal. Five hundred and seventy-five million people are registered on the iTunes store. Services where such a large numbe…

Appleによるモバイル決済イノベーション

Appleがモバイル決済の拡大を目論んでいるという記事が、ウォールストリートジャーナルに掲載されています。 iTunesストアの登録者は5億7500万人で、これだけの数の決済をプラットフォーム上で行なっているというのは、ほとんど存在しません。 米アップルはi…

Accept the Uncertainty Surrounding Innovation

As I touched upon in the last entry, creating a business model requires a review of the business from three different perspectives. However, this alone is not enough. If you are going to wake the innovation, a stance that makes difference …

イノベーションにまつわる不確実性を受け入れる

前回(ビジネスモデル構築に必要な三つの視点)でも触れたように、ビジネスモデル構築には三つの異なる視点からのビジネスの見直しが必要になります。しかしこれだけでは十分ではありません。イノベーションを起こそうとすれば、ここにもうひとつ、変化を起…

The Three Perspectives Necessary for Constructing a Business Model

In order to spark innovation, not just for the product, but for the business model itself, it is necessary to look at the industry as a whole with what may be called the top management perspective. Top management must consider sales and ma…

ビジネスモデル構築に必要な三つの視点

製品にとどまらず、ビジネスモデル自体にイノベーションを起こしていくためには、その事業全体を見渡す、いわばトップマネジメントの視点が必要になります。 トップマネジメントは、販売やマーケティングを考えるのと同時に、製造の状況も把握しなければなり…