LIFEHACK STREET 小山龍介ブログ

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新年のご挨拶 2019年

あけましておめでとうございます。

昨年は、京都造形芸術大学の博士課程に進学しました。そこでいろいろなしげきがあったのですが、大きくは二つ。ひとつが、浅田彰先生の授業。これが刺激的で、いまさらながらに哲学の勉強を再開しました。デカルトを読み、カントを読み、ウィトゲンシュタインを読み、新しい実在論に向かい、と、ほんと新鮮な気分です。いまさら勉強しても、という声もありますが、もうそこは振り切って読み進めてます。

もうひとつ、制作に向かったことも大きな転換でした。写真にまじめに取り組みはじめたのが9月、さまざまなレッスンを受講して、12月にはグループ展に出展もしました。写真とは、光をうつしとるもので、それは光の反射であり、一方でエネルギーの反射。どのような場所でどのようなエネルギーが放出されているのか。新しい実在論のマルクス・ガブリエルがいう「意味の場」を、写真は写し取っているといえるんだと思います。

2019年のテーマは、「制作」です。博士課程の研究である「文化財を使った地域活性化」の糸口としても、「制作」ということを掲げたいと思っています。世の中をどのように認識するか。これは受動的な話のようでいて、いや常に私たちは積極的に見えている世界を「制作」しているわけです。そしてその制作は、どのような意味の場において行われるかが重要である。地域という場においてどのような制作ができるか。これが「地域活性化」の芸術的な側面での意味だと思うのです。

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