LIFEHACK STREET 小山龍介ブログ

小山龍介公式ブログ

伝統の破壊か拡張か

渋谷ヒカリエで、日本の地域ブランドのイベントが行われている。

8/02/CUBE/JAPAN BRAND FESTIVAL 2018

日本遺産プロデューサーとしてご縁をいただいた篠山市も出展しており、モデレーターとして登壇することになった。その待ち時間にこのブログを書いている。

地域ブランドは、地域の風土から生まれた伝統工芸などをベースに、現代的な解釈を加えて生まれることが多い。このとき、伝統工芸における伝統の破壊なのか、それとも伝統の拡張なのか、という議論がありうるだろう。

先日の博士課程の口頭試問では、(あの!)浅田彰から「明治期、富国強兵政策のなかで疎水を作って、それで京都の風景が破壊されたが、結果今では、哲学の道なども京都らしい風景として捉えられている。いかにも、な風景を保護、保存することでは、ダメではないか」(うろ覚え)といった趣旨の指摘があった。

伝統の破壊と拡張は、そんなに簡単に区別がつくものではない。むしろあらゆる拡張は破壊に見える。それが結果的に伝統の可能性を広げていったのだというのは、あとになってわかる。じゃあ、なんでも破壊すればいいのかというと、もちろんそうではない。

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