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「ビジネスモデル症候群」に対する違和感

表題の件、かなり違和感が……。これは計画主義の抱える課題を指摘しているのであって、ビジネスモデルを構築する話とは違うんじゃないか。

新規事業開発や起業において、ビジネスモデルの設計・構築が成功率を下げている可能性があります。一般的には優れたビジネスモデルの設計こそが事業の成功率を向上させると認識されていますが、実際の事業投資シーンにおいては真逆の結果、つまり事業開発はまったく進まず、起業は失敗するという結果が生まれます。

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たとえば、これ。

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「この間、実際の顧客にはひとりも会えず」とあるけど、ひとりも実際の顧客に会わずに「ビジネスモデルの仮説検証」ってできないと思う。なにを検証しているんだろう。単に、計画ばかり行って、仮説の検証してないだけなんじゃないか。そこにビジネスモデルを持ち出すのは、とんだとばっちりじゃないだろうか。

 

それから次はこれ。f:id:ryu2net:20151216013914p:plain

「ビジネスモデル設計の甘さを指摘され、プログラム期間中のほぼ全ての時間をプレゼンテーション内容の修正に費やし」ってあるけど、これビジネスモデルに関わらず、じゃないのか。商品内容にだってツッコミは入る。それでプレゼンの修正に終わったら、それはダメだ。

ビジネスモデルへのツッコミにしたって、悪いことじゃない。たとえば収益モデルは、顧客がその金額を出してくれるという確証がなければ検証されたことにならない。顧客への共感をベースにしていない収益モデルの設計(これは学生にはありがち)は、当然、その甘さを指摘されてしかるべき。そしてそのときのアドバイスは、「もっと顧客に会え」ということになる。

 

あと3つ目のこれも。

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書かれてあることはビジネスモデルじゃなくて「市場サイズを実現することが検証過程で証明できず」ということが問題とある。

 

なので、ビジネスモデル症候群、というよりも、計画至上主義症候群と指摘したほうが正確なんじゃないかと思う。