LIFEHACK STREET 小山龍介ブログ

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クラウドソーシングによる擬似チームを結成する

クラウド(雲)上でのオフィスが実現するようになると、チームメンバーも会社の枠組みを超えて、社外のメンバーとも簡単に協働できるようになります。

新入社員として働いた広告業界では、そうした働き方が当たり前に行われていました。コピーライターやデザイナー、映像作家など、社外のさまざまなクリエイターといっしょになって広告を作成する。そこでは、「○○社の」という肩書よりもむしろ、「○○さん」という個人でつながっていました。

こうした社外のノウハウを活用することは、その会社の強みにもなっていきます。たとえばセブンイレブンの商品は、グループ会社のみならず、社外のメーカーや取引先と共同で商品開発されたものです。こうしたやり方をチームMDと呼び、セブンイレブンの商品力の源泉となっています。

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www.sej.co.jp

クラウドオフィスによって、こうした社外との共同作業がより簡単に実践できるようになります。ここで組み合わせたいのが、クラウドソーシング。このクラウドは群衆という意味のクラウド。個人を中心としたプロフェッショナルに仕事を依頼する仕組みです。

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crowdworks.jp

クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングを提供している会社があり、クラウドワーカーと呼ばれるプロフェッショナルが多数登録されています。そこに仕事を登録するとマッチングが行われる仕組みです。

以前までは僕の会社でもデザイナーを雇っていましたが、今ではこうしたクラウドソーシングを活用しています。デザイナーにも得手不得手があるので、たとえば和のトーンを得意とするデザイナーに頼んだり、モダンなデザインを得意とするデザイナーに頼んだりと、プロジェクトに合わせた柔軟なチーム編成が可能になりました。

ほかにも、単発で発生するような記事執筆を頼んだりということも可能になりました。社員一人でも、理論上は何百人もの仮想チームを動かせることになります。特に、人手不足でなかなか社員を増やせない場合などは、人を雇うよりはぐっとハードルの低いこうした仕組みを活用すべきでしょう。

クラウド(雲)とクラウド(群衆)の掛け合わせによって、会社の形も大きく変化しようとしています。