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セブンイレブンが進める「オムニチャネル」の課題と可能性

これからは宅配ビジネスが主戦場に - LIFEHACK STREETの記事にも書いたけれど、これからの宅配はどんどん多様化していく。

昔は、ネットで服を買うなんてありえないと言われたし、最近でも洗剤などの日用品は配送料が高くつくのでネットでは買わないと言われた。でも今や、そんなことをいう人はいないだろう。

宅配も、ボリュームが少ない時代には配送料が問題になる。しかし、ほぼ毎日配送するようになると、一個あたりの配送料は逓減していく。服や靴の返品だって、その費用は問題ではなくなってくるのだ。

こうしたなかでセブンイレブンがとっている戦略が、オムニチャネル戦略である。

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 こうした変化を捉えるべく、セブン-イレブンが取り組む新たな戦略。そのヒントは、9月下旬に開催された商品展示会にありました。参加しているのは、全国7万人の店舗のオーナーや従業員たち。毎年春と秋の2回開かれ、店舗ごとにどの商品やサービスを導入するかを決めるイベントです。

 神奈川県の横須賀にある店舗のオーナー。目を付けたのは電動付き自転車。この電動付き自転車で利用客に商品を配達していくといいます。最初に向かった先は、急な坂の上にあるお年寄りの自宅。セブン-イレブンでは、今月下旬からこの電動付き自転車を積極的に導入していく計画です。ネットで注文し、商品はセブン-イレブンの店頭で受け取るか、自宅まで配送する・・・このようにネットと店舗を結びつける「オムニチャネル」という戦略が、これからのカギになるといいます。

 「オムニチャネルとはリアルとネットの融合。リアルだけ店だけを持っていてもネットだけでもだめ。両方が相まって効果を出す。我々は店の数が非常に多い。ネットというのが軸に使える」(セブン-イレブン 鈴木敏文会長)

「セブン−イレブン創業40周年、変化捉える新戦略」 News i - TBSの動画ニュースサイト

物販の場合、 ネットだけで完結することはありえない。そのためリアルの融合が必要になる。全国に店舗を構え、また情報ネットワークでつながったコンビニは、そうした融合をリードしていく。

ネット通販での競合は店舗を構えないAmazonになる。コンビニチェーンがAmazonに対して優位性を確保するためには、店舗があるからこそのサービスということになるだろう。

単なるモノ売りではなく、どのようなコトが提供できるか。対ネット通販専業会社においては、コトのデザインが求められてくるだろう。