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社団法人で公益性の高い草ベンチャーを立ち上げる

日本の優秀な社員は、終身雇用制度のなかで大企業の中に埋もれてしまい、なかなか外に出てこないと言われていました。しかし昨今、兼業・副業の自由が認められるようになり、状況が変わってきました。大企業にいる優秀な社員が、他の活躍の場を求めて表に出てくるようになったのです。

しかし、まだ他の企業に同時に所属するような兼業・副業は難しく、その多くはちょっとお手伝いする程度に留まっているように思います。もっといろいろな活躍の場をつくっていけないだろうか、と考えたとき、一般社団法人という枠組みに思い至りました。

僕が立ち上げに関わった一般社団法人ビジネスモデルイノベーション協会は、ビジネスモデルの普及啓発活動を行う団体で、200名を超える認定コンサルタントが全国で活躍しています。理事として、大手企業の経営幹部はじめ、多種多彩な人が参加しています。一般社団法人という公益性のある団体だからこそ、そうした私企業の社員の方にも参画いただけています。もしこれが株式会社だったら……。おそらく兼業・副業は無理だったでしょう。

www.bmia.or.jp

ビズリーチの代表の南さんは、「草ベンチャー」を提案しています。昼は企業で働き、夜や休みの日などに、まるで草野球をするようにしてベンチャーに関わっていく。いきなり会社をやめてベンチャーに飛び込むのではなく、ベンチャーとしての可能性を見出しながら、徐々に深く関わっていくやり方。これであれば、多くの人がベンチャーに参画できるでしょう。

社団法人は、その草ベンチャーのハードルをさらに下げるものです。兼業・副業をしようとするとき、必ずしもベンチャーをやろうという人ばかりではないはずです。自分の能力を生かして社会貢献をしたいという人も多いでしょう。また、兼業・副業を許可する会社としても、そうした社会貢献目的のものには反対はしづらいでしょう。他の企業の優秀な人たちと協業していくときに、社団法人という枠組みは、非常に有効なのです。

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