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ハッシュタグによるインタレストグラフから情報をたどる

ソーシャルグラフが人と人のつながりを可視化したものであったのに対し、さらにその人のもっている興味まで深く掘り下げていったものが、インタレストグラフです。

一人の人でも、社会の中ではいくつもの顔を持っています。たとえば僕の場合、コンサルタントとしてクライアント企業に向き合っているとき、一般社団法人の代表理事として理事会に出ているとき、ビジネススクールで教えているとき、大学院で研究しているとき、バンドでギターを弾いているとき、能の稽古をしているとき、子どもたちと遊んでいるとき、いずれも異なる顔をしています。そしてそれぞれの場面で、興味関心も異なっています。

FacebookなどのSNSでは、こうした異なる自分を分けることができず、ひとつのアカウントとして表示されます。仕事で知り合った人と、子どもの親同士でつながった人とが、同時にアクセスしてくるのがFacebookです。

そのため人によってはTwitterの別のアカウントなどを作って、そこで違う自分を演じたり、本当の自分をさらけ出したりしています。ときどき、アイドルの別アカウント(いわゆる裏垢)が発覚して、そこでの赤裸々なコメントが話題になったりしていますよね。インタレストグラフは、そうした個々人の中にあるそれぞれの興味関心までリーチしようという話です。

個人の興味関心が可視化される仕組みが、Twitterから始まったハッシュタグ(#)の仕組み。同一人物の投稿でも、その投稿が何のテーマで投稿されたものなのかを示すために、投稿に#をつけてキーワードを記述するのです。草の根で広がったこの表現が、その後正式にTwitterの機能として実装されました。

このハッシュタグを使うと、知らない人同士が興味関心でつながっていきます。Facebookグループを使ってメダカ情報を手に入れる話を前の投稿でしましたが、ハッシュタグを使って「#メダカ」を検索すると、まったく知らない人の投稿がリアルタイムに検索されてきます。スポーツなどでは、たとえば「#フロンターレ」のようにチーム名で検索すると、試合の進行に合わせて多くの人のつぶやきを見ることができ、まるで一緒に応援しているかのような疑似体験をすることができます。

 

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