LIFEHACK STREET 小山龍介ブログ

小山龍介公式ブログ

ロジカルに、100%確実性を求め仕事をしようとすればするほど、確実に失敗する

f:id:ryu2net:20131219235347p:plain

小山:ロジカルに仕事をしようとすればするほど、イメージっていうのはなくなるんですが、仕事って本当はすごくイメージ豊かなプロセスなんですよね。そういう意味では、能町さんも、先ほどからイメージが出てきますよね。

能町:私も本当にそう思います。よく「5年間、ずっとスケジュール管理と会議室の予約と出張手配だけで、このまま仕事の幅が広がらずに定年まで過ごすかと思うと生きる意味も見失ってしまいます」って言う方がおられるんですが、「いえ、サポートの仕事はまさにクリエイティブな仕事なんですよ」って言い切ったんですよ。だから、今の言葉は本当にうれしいですね。

小山:本当にそうですよ。そのクリエイティビティというのは、ある種、調和を作っていくものなんですよね。シンクロニシティとかそういった分野になってくるんですよ。

ロジカルに考えていっても、シンクロニシティなんて一生起こらないです(笑)。そもそも、そういうことを信じないのが、ロジカルシンキングの考え方ですから。そんな偶然、起こらないよって。でも、秘書っていうのは「偶然うまくいく」ようなことを作り出さないといけないんですよね。

能町:そうですね。

小山:だからロジカルなやり方ではできないことなんです。僕はもともとアート、美術史を勉強していたんですが、社会人になってすごく感じたのは、そういう偶然を使っていくことでリズムを生み出していくようなアプローチの仕方と、普通のロジカルな仕事の仕方を調和させていかないと本質的にはうまくいかないな、と。多くの人は誤解しているんですよ。「ロジカルシンキングだけでいけるに違いない!」と思っている。

能町:まだ、そういう感じなんですかね。今おっしゃった話だと、10億円を動かすような案件でも1分で決めちゃう人と、1ヶ月くらいかけないと結論が出せない上司は、何が違うのかってことですよね。

秘書がそばにいて思うのは、前者の人たちって最終的には直感で決めていて、自分が出した結論に、あとで理論をプラスしている感じなんですよ。

むしろ「この案件について、この部署に聞いてきて」というふうに100人くらいに聞いてデータを集めて、「うーん5分5分だな、でもこっちにしよう」と決めても、結局うまくいかなかったり、というのはありましたね。

小山:そこに、すごく大きな誤解が広まっているんですよ。先ほどの「人脈を広げようとしてもかえって広がらない」とうことと同じで「ロジカルに、100%確実性を求め仕事をしようとすればするほど、確実に失敗する」んですよ(笑)。

能町:同感ですね。

小山:それは、本当にみんな早く気づいたほうがいいなと思うんです。

 

全文はこちらから→小山龍介の『ライフハック・ストリート』 | The Book Project 夜間飛行