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質問会議でメンバーの主体性を引き出す

開発合宿のときなど、メンバーが集ったときによく実施しているのが、質問会議。質問しかしてはいけないという特殊な会議で、これがすごく効果的です。

メンバーの中で課題を抱えている人が、まず課題提示者になります。その課題の解決につながるような質問を、メンバーが行っていきます。たとえば、「朝、早起きできない」という悩みであれば、「夜は何時に寝ているのか」「なぜ早く寝られないのか、なにか理由があるのか」「朝起きなければならない理由を作れないか」などの質問を矢継ぎ早に投げかけていきます。

課題提示者は、こうした質問に答えながら、徐々に問題に対する認識を深めていきます。「早く寝られないのは、翌日のことが気になっているからではないか?」「早起きをしようとするよりも、前日、悩みなくすっきり寝られるようにするほうがいいのではないか?」など、「早起きできない」という表層的な問題の本質に気付かされていくのです。

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質問の形式で問われるので、圧迫感はありません。「早く寝なさい」「目覚まし時計を増やせ」などの意見を言われるとすなおに受け取れないのですが、質問形式で問いかけられると、すんなり受け取ることができ、自然と内省モードに入っていけます。「なにが問題なのだろうか?」と自問自答できるようになるのです。

メンバーにもメリットがあります。意見を言い合うだけの会議だと、自分の意見を言い終わった人はそれだけで満足してしまって、他の人の意見に耳を傾けないことも多い。質問会議だと、他の人の質問を聞いていないと適切な質問ができないので、必然的に傾聴モードに入っていけます。他の質問を聞いて「さらにどんな質問をすればいいのだろうか?」と場に即した質問ができるようになるのです。

その結果、課題提示者には問題に取り組む主体性が生まれ、また参加メンバーにもその課題を自分と関連したものとして協力していくスタンスが生まれます。

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