発想を呼び込むアイデア散歩術

仕事に行き詰まったら、特に新しいアイデアがでなくなったら、即座に散歩に出かけます。外に行かなくても、社内を歩いたりトイレに行くだけでも効果的。あれだけ悩んでいた問題について、解決の糸口が見つかったりします。

このとき、すこし早歩きで歩くようにしています。今、頭を悩ましている問題から一旦離れるためには、歩くことそのものに集中した方がいいのです。早歩きをしていると、ぼんやり無意識に歩くのとは違って、まわりに注意を向けます。歩いている道に障害物がないか気にしながら歩くことになりますし、向こうから歩いてくる人とのすれ違いにも注意しなければならない。こうして歩いているうちに、問題から少し距離をとることができる。そのときに、ふとアイデアが浮かぶのです。

問題解決のアイデアが思い浮かばないときというのは、思い込みの枠にとらわれてしまっている状態です。そこから自由になるためには、思い込みを取り除く必要があるのですが、「取り除こう」と思えば思うほど返ってとらわれてしまいます。なので、早歩きの散歩のような他に注意を向けるような行為に没頭するのがいいのです。

ほかにも、もっと積極的にはカラーバスのような方法もあります。注目すべき色（カラー）を決めて、まちなかを見渡すのです。そうすると、今まで無視していたような些細なことが、浮かび上がって見えてきます。「赤」に注目すると、お店に貼ってある告知分が目に入ってくるようなことです。色をシャワーのように浴びることから、Color Bathと呼ばれています。

これはもちろん、そうして着目したものからヒントを得ることが目的ですが、一方で、色に注意を向けることによって問題との距離を取ることができるメリットがあります。

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