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ビジネスインプロヴィゼーションの導入プログラム その2

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昨日に引き続き、インプロ導入プログラムの紹介です。


ビジネスインプロヴィゼーションの導入プログラム その1 - LIFEHACK STREET 小山龍介ブログ

 

4) サンキューゲーム

連想ゲームで、イメージを広げて即興的にアイデアを出す感覚を掴んだあとは、メンバーとの協働関係を構築するためのワーク、サンキューゲームを行います。

サンキューゲームとは、メンバーの一人がとっているポーズに対して、別の一人が加わって場面をつくるゲームです。3人一組で行っています。

たとえば、お辞儀のポーズをとっている人に対して、怒っているポーズを取れば、謝罪シーンになります。同じお辞儀のポーズでも、地面を指さすポーズで参加すると、落し物をしたことを指摘する場面になるでしょう。

場面が成立したら、もともとポーズをとっていた人は「サンキュー」と感謝の気持ちを伝えて、その場から立ち去ります。残った人はポーズそのままに、さらに別のメンバーが加わって、また別の意味に転換します。怒る人を演じて謝罪シーンを作った後であれば、その怒る人にマイクを用意する仕草で演説のシーンに転換することもできるでしょう。直前とは違う意味へと変えるのがポイントです。

こうして次々にシーンの意味を変えながらポーズをバトンタッチしていくゲームです。

慣れてきたら、シーンに加わる人がひとことセリフを言い、もともといた人がそのセリフに対する返答をするといった、セリフ付きのシーンにしたりもします。

うまくやるコツとしては、ポーズをとっている人を遠目に眺めて頭で考えないということがあります。ポーズをとっている人のそばに寄って、そのポーズから受ける身体的な感覚から着想を得ることです。

自分のポーズの意味を他人に発見してもらうというサンキューゲームを通じて、自分ですべてを決定するのではなく、他人との関係の中でアイデアを出していく感覚を体験します。また、他人のアイデアの意味を発見することの喜びを感じてもらいます。こうした関係構築には、「サンキュー」という掛け声が、実は非常に重要です。

こうして参加者同士の協働関係を構築していくと、いよいよメンバー間での相互関係の中から新しいアイデアが生まれてくるようになります。

 

続く……。


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