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モデルによってビジネスの全体像を把握する

ビジネスモデルですが、ビジネスの「モデル」というからには、これはビジネスそのものではなく、ビジネスを模したモデルということになります。プラモデルのガンダムが実物大のガンダムとは異なるように、ビジネスモデルと実際のビジネスは、当然異なります。

ではなぜ、わざわざモデルにするのかといえば、実物大のままだと把握が大変だからです。ガンダムくらいなら全体を眺めることはできなくはないですが、巨大なビルは無理でしょう。遠くから眺めて見ても、それは一面的であり、全体を捉えたことにはなりません。

やはり、全体を一度に把握しようとしたら、実物ではなく、縮小されたモデルを作って把握することになります。モデルであれば、どんな大きなビルであっても、建物全体を眺めることができます。

こうして全体を眺めることによって、ヒト・モノ・カネ・情報という経営資源の流れが見えてきます。販売部門だけを見ていても製造過程の問題は見えてきませんし、製造現場では顧客の抱える不満はわかりません。経営上の問題を、部門の問題へと矮小化するのではなく、会社全体の課題として解決する。そのためにはモデル化が欠かせないのです。

こうしたビジネスの全体把握が必要なのは、なにも新規事業立ち上げのタイミングだけではありません。建物が建ってしまうと、どうしても普段目に触れている部分ばかりを見てしまうように、ビジネスも一度動き始めると全体像が見失われてしまいます。そうしたときに、もう一度モデルにして捉え直す。既存事業であっても、ビジネスをモデルとして扱う意味はあるのです。

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