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仕事量5割増し時代を乗り切る15分仕事ハック

これから、仕事は増えます。しかも、働く時間を減らしながら、です。

働き方改革が進んで、残業が減る。今までよりも働く時間が短くなる中で、普通に考えれば、仕事も減らさなければならないはず。けれど、これから就労人口が減っていく日本で、仕事を本当に減らせるはずもありません。

財務省の統計によれば、2014年には65歳以上の高齢者ひとりを、2.2人で支えていたのが、2025年には1.8人で支えることになる。単純計算して22%の負担増です。仕事は増える。

就労時間が、200時間だったものを残業をなくして160時間へと短縮する、すなわち2割減することになったとすると。さきほどの22%の負担増と合わせて、約5割増しとなるのです。※

122÷80%=152.5%

この仕事量5割増し時代に、同じ働き方でやろうとするのは無謀です。大胆に仕事のやり方を変える必要がある。

かつて松下幸之助は、トヨタからの20%の値下げ交渉について社員に、「5%、10%の値下げを目標にするとかえってできない。20%となれば小手先では対応できないから、発想変えることができる」と言った。5割増しというのも、もはや小手先で対応できないからこそ、いいのです。

僕自身、2010年に会社を立ち上げて、ビジネススクールで教鞭をとり、一般社団法人を立ち上げて代表を務め、文化庁の日本遺産プロジェクトで全国を飛び回りながら、同時に大学院に通って芸術学修士を取得しました。出張先のホテルで企画書を書きながら、ビジネススクールでの授業の準備をし、さらに修士のレポートを頭の片隅で考え続ける、なんて生活が続いています。

その課程で発見したのも、単なる小手先のスピードアップでは対処できないということ。

政府主導の働き方改革に対する、個人主導での大胆な働き方改革が必要なんです。

15分で作業を完結させる

そのひとつが、15分という時間の区切りです。

仕事の資料作成や企画書について15分間作業したら、次の作業に移るようにしています。同じ作業を長時間行わない。

ネットでの情報収集も15分を超えないようにする。読書も同様です。同じ本を30分読み続けるのではなく、仕事上の情報収集の書籍であれば15分で切り上げる。メールの返信もそう。だらだらしない。

この記事も15分を基準に書いています。ブログの記事ひとつを30分かけるのではなく、15分で切り上げてしまう。途中で終わってしまったら、そのまま次に回す。

15分以上悩み続けない。

逆に言えば、15分であればどんな作業だって集中力も持続する。

15分だけ、仕事するマンに変身するわけです。

以前はこれを、30分単位で行っていました。ポモドーロ・テクニックでは、25分集中してタスクをやったら5分休み、さらにこのセッションを4回繰り返したところで長めの休みを取る、というルール。これはこれで効果的でした。

しかし、上記の状況だと、そもそも30分のまとまった時間をとれることさえ難しく、さらにそれを4セッション、すなわち2時間行うなんてことも無理です。結局15分で落ち着くことになりました。

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※もちろん、働き方改革では、多様な働き方を可能とすることで、高齢者や育児、介護中の人、障害者などの就労人口を増やそうとしているので、そんなに単純ではないですが。