風刺とオマージュ
『ベイマックス』を見ていて考えさせられるのは、「パロディ」のあり方だった。フランスの風刺が問題になっているけれど、あの風刺ジャーナリズムには、こういう作品は逆立ちしても作れないだろうと思う。敬意を払いながら引用するオマージュになっている。
ベイマックスの計算された軽さ - LIFEHACK STREET 小山龍介ブログ
その点、フランスのあの風刺は敬意のかけらも感じられない。宗教の差異を超えて在る「霊性」を尊重する気持ちがない。この態度はイスラム教に対してだけでなく、鈴木大拙のいう「日本的霊性」に対しても同じだろうと思う。知性だけでなく、これは「霊性」の問題だと思う。(そしてもちろん、暴力的なテロ行為は許されざる低俗な行為だ。)