LIFEHACK STREET 小山龍介ブログ

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年間の目標をマイルストーンに落とし込む

――ハック手帳を作られた際、時間軸を見つけるということ以外に、何に気をつけたことはありますでしょうか。

この手帳は、タスク管理特化の手帳なんです。最初のページにタスクを1ページ50個、見開きで100個記録できるタスク管理ページを作りました。

 

――「やるべきこと」をそこにずっと書けるように、ということですね。

実はこのバーティカルの日付の上にタスクを書けるようになっているんです。さらに締め切りの決まっているものなんかはここに書けるようになっています。

ですから、この日にやらなきゃいけないことは日付の上の「タスク」の欄に書いていく。支払いとか、思いついたタスクなんかを書くところってない場合が多いですよね。別ページに書いたりしてませんでしたか?

 

――そうですね。あるいは、スケジュールの最後にメモ欄を作って書いたりとか。

忘れないように、と思うとスケジュールの中に書いたりしますが、それはそれで見づらいんですよ。ですから、この日付の上にタスクを5項目、書けるようにして、タスクの漏れがなくなるようにしている。

 

――なるほど。あと、ページのすみにメッセージが書いてあるんですね。「フィードバックが少ないとシステムが不安定になります。1日どのくらい業務を行ったのか振り返るだけでずいぶん作業能率が安定します」と。なるほどなあ。

ええ、その時期に合わせた「この時期はこういうことやっておけよ」という……いらぬおせっかいみたいなメッセージが書いてあるんです(笑)。これ、一連で続いてるんですよ。1日のメッセージだけ読んでもいいし、つながって読んでいけるような文章になっている。全体が、ひとつの読み物になっているような感じです。

 

――書籍『IDEA HACKS!』の内容ともリンクしていますね。

そうなんです。あとは「週の目標」を入れるスペースがあります。ここには例えば、数字を入れて、目標の数値管理をする。ダイエットするのであれば、目標何キロとか、読書のページ数であれば何ページとか。

 

――自分なりの目標設定を、1週間単位で入れられるようにしているんですね。

そうですね。順を追って説明しますと、まず、最初のページで年間における目標を書いて、それを1週間ごとに管理していく。マイルストーンの記録をしておくんです。

例えば「1年間で本を5000ページ読む」と目標を立てたとします。

 

――最初は「5000ページってすごいな」と思いますね。

と、思うんですけれども、月に単位だと400ページくらいですよね。「それならいける」と思えるわけです。1週間100ページ、読んでいけばいい。どんなに忙しくても100ページくらいは読めると思うんです。平日だけ読むとしても、100ページを5日間で、1日20ページずつくらい読めばいいということになってきます。

そう思うと5000ページって、ちょっと少ないですね、1万ページくらいになるのかな。そういう大きな目標をたてつつ、その1万ページのうちどれくらいを日々、1週間ごとに達成したか、というのを記録できるようにしている。

 

――1週間ごとに月間のスケジュールが見えるのもいいですね。

そうですね、これもやはり月ごとの全体像を見るためには必要です。どんどん細かく見ていくだけだと、全体像が見えなくなるんです。1日しか見えていないと1週間が見えなくなる。1週間しか見ていないと月の全体のバランスが見えなくなる。なので、つね俯瞰することが大事なんです。ページごとに月間のスケジュールがあるのは無駄に見えるんですけれども、実際にはこういうふうにちゃんと意味があるんです。

 

――俯瞰できるからこそ、先を見据えたスケジュールが立てやすくなる、ということですね。