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想定外の要素を取り入れないとイノベーションは起きない

サイエンス思考で「積み上げてこういうことがきますよ」と言うより、アート思考で「今欲しい物何ですか?」と聞いた方がよっぽどイノベーションのネタをもらえる。そういうことをやっていかないといけない。

想定内で考えていると、あくまで既存のボックスの中に収まってしまいます。想定外というのは、既存の領域とはまったく離れています。ボックスの外の想定外の要素を使って、ボックス自体の構造を変えるようなイノベーションが必要です

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想定外のイメージ写真

 

「不動産という業界にキネクト」。これは、若干やさしい問題ですけれども、とにかく想定外の要素を近づけていと、近づけていくうちになんとなく「不動産業界が変わる!」という瞬間がある。

広告代理店のクリエイターはみんな、これをやっています。毎日「アイデアを出せ」と言われます。そう言われた方は、目に入ったものをとりあえずアイデアに取り入れてみる。額縁が目に入れば「額縁と不動産で考えてみよう」と。2つをうまく関連づけることができれば、それがひとつのイノベーションになるんです。

ジャームス・ヤングの言葉に「アイデアを出せる人は、まったく無関係のように見える2つの要素の間に関係性を見つけることができる」というものがあります。まったく違う離れた業界にある何かを近づけていって、こうやれば業界が変わる、という要素を見つける。

 

■ビジネスモデルキャンバスをイノベーションに活用する

こんなふうに「イノベーションを生み出すプロセスを構造化する」のは、はビジネスモデルキャンバスが得意とするところです。

先ほどのコンビニのビジネスモデルを構造化しただけではまったく意味がない。そこに意外な要素を入れることです。「これは今までコンビニで想定していなかったな」というようなこと。その上で再構造化をしていく、ということがイノベーションプロセスです。

日本には便利な言葉があって、これをもっと別の言い方をすると「守破離」ということになります。

「守」は師匠の言うことを守る。ただ、当時の人はさすがですね、それだけでは流派が何百年も続かないことを知っている。そこに違う流派のやり方だとか、全く違う業界のことを入れなさい、といいます。これが「破」です。それがこなれてくると、最終的に自分の型になって、すごく構造化されて再構造化されて、そうなったらあなたオリジナルの「離」というものになる、という言い方をしました。芸の道も、実はビジネスの道も同じなのです。

 

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