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大学の出口は「就職」なのか

大学の授業より「就活」のほうが成長できるという記事が話題になっている。

大学の出口を「就職」とすれば、本来ならこれらの教育も大学の役割なのかもしれませんが、大学はこういった役割を果たせていません。正直なところ、採用の仕事をしていて「この大学は学生の教育を本当にしっかりやっているなぁ」と思ったことが一度もないのです。

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この記事の根本的な間違いは、大学の出口が「就職」であるという認識だと思う。大学の授業の射程は、もちろんもっと長いものだ。僕自身、大学での学びによって受けた刺激が、今でも色濃く影響している。

大学があろうとなかろうと、立派な学生はいます。彼ら彼女らの学びの深さ、考える力の豊かさに接すると「20歳そこそこの年齢で、本当に素晴らしいなぁ」と感服します。しかし彼らが有する能力のうち、大学のカリキュラムによって培われたものと言えるものは、残念ながらあまりに少ないのです。

 「考える力」が大学のカリキュラム以外で培われたものだとして、ここでいう「考える力」がどういうものなのか、ちょっと聞いてみたい気がする。